Workstyle

研究開発
S.H

2014年入社 理学研究科 化学専攻修了
DOWAサーモテック株式会社
熱処理事業部

熱処理

※所属は取材当時のものです

01志望動機

きっと伸び伸びと成長していける!という確信を得ることができました

私が就職活動時に軸としていた「世の中の発展の一番基礎である“材料”に関する事業に関わりたいという気持ち」と「DOWAホールディングスの事業内容」がマッチしたこと、そして創業以来の歴史や現在の事業の中に「技術」を大事にしている姿勢が見えたこと、この2点に強く惹かれました。入社の決め手となったのは、向き合って話を聞けたDOWAの先輩社員と水があっているような感触があり、「この人たちと一緒に働ける環境なら、きっと伸び伸びと成長していける」、そう確信できたからです。

02これまでのキャリアパス

2014年~
現場支援を行う実務担当として、工場で発生した品質不良の実態把握・原因究明から根本原因対策の立案までを行い、品質向上に貢献する。プロセス・設備両面で標準化を行い、その後の新設炉への展開も行う。
2015年~
研究開発の主担当として、新規の硬質皮膜開発、商品化に向けた改良などを行う。

03現在の仕事

新規硬質皮膜開発の主担当として、
実験および知財対応を行う日々

私の所属する新商品開発グループは、主に「新規の熱処理・表面処理方法の開発」、「開発した熱処理・表面処理方法の商品化」、「社内外で発生した品質問題への技術的な支援」を行っています。その中で、私は新規硬質皮膜開発を担当しています。主な業務としては、実験全般(計画作成→条件検討→準備→実行→サンプル評価→考察→フィードバック)および知財対応(特許出願準備&他社特許調査)です。

04仕事のやりがい

世界初の発見をした感動こそが、
一番の醍醐味

ずばり「世界初」に挑戦できることです。私が担当しているテーマの硬質皮膜開発は、新たな膜種・膜構造が日々生まれるような未開拓の領域が多く存在する分野。だからこそ、未開拓な領域に踏み込み、まだ見ぬ物質・特性を発見していくことにとても大きな魅力を感じています。例えば、こんなエピソード。硬質皮膜は膜を構成する元素の成分比によって特性が決まることが知られています。ある膜では特定の成分を一定以上の割合にすると、硬さという重要な特性が低下していくことが報告されていました。しかし、その報告に未検証の範囲があることに気付いた私は、今まで報告されていた以上にその成分を増やしてみました。すると、ふたたび硬さが向上するという、世界中のどこからも報告されていない現象を発見することができました。このような世界初の発見をした際の喜びもひとしおで、この感動こそが、研究開発の一番の醍醐味です。さらには、自分の新発見を社会の発展に役立てていける、こういったことも企業で研究開発に携われる喜びでもあります。

05キャリア像

開発膜の商品化に向けて
高いハードルを乗り越えていく

現在挑戦していることは「開発膜の商品化」です。「膜開発」という点では、これまでにない特性を持つ膜が既に実現できているのですが、「商品化」という点で考えると越えるべきハードルがいくつもあります。具体的には①複雑形状への均一処理方法の開発、②お客様の実機を使った評価、③コスト試算と原価低減…。現在、評価段階まで進んでおり、お客様の協力を得ながら、さらなる機能向上に取り組んでいます。今後は実機環境で生じている現象を確実にとらえ、一つひとつ着実に機能向上を進めていくことで、商品化への道筋をしっかりつけていきたいと考えています。 私のキャリアビジョンは、その分野をリードしていけるような技術者・研究者になる、もしくはそういった人たちをリードしていけるような存在になること。そしてその結果、会社・業界の歴史に、自らの足跡を刻みたいと思います。

06学生に伝えたいこと

世界初に挑戦したい人にとってベストな場所、それがDOWA

DOWAは、事業面ではニッチトップを目指すという特色があります。だからこそ仕事をする上で、世界で誰も到達していない領域へ果敢に踏み込んでいける楽しさがあります。前例もなく、先駆者もいないので、その点では苦労することも多いですが、自分の努力とアイデアで歴史を切り拓いていく、そのダイナミズムは何物にも変えがたい魅力です。世界初の偉業に挑戦したい人にとって、ここは間違いなく面白いフィールドだと思います。 就活中は、柔軟に自分の軸を更新しながら「自分とは何か」をかたどっていけばいいと私は考えています。就職活動は長い人生のなかで最も多くの企業に関わることのできる唯一のチャンスです。ぜひ積極的な姿勢で、多様な企業との出会いと交流を楽しんでください。

07ある1日のスケジュール

8:30
出社。メールチェック
9:00
実験準備
9:30
実験開始、知財対応(特許出願準備)など
12:00
昼食
13:00
実験条件検討(実験成功と失敗の二つの場合に対して次のアクションを決めておく)
16:00
実験終了。分析の上、明日のアクションを確定
18:00
退社

08モットー・趣味・OFFタイム

大人数で一つのものを創りあげる楽しさにはまっています

私の趣味は、楽器演奏、音楽鑑賞、旅行、ドライブ、読書と幅広いのですが、中でもトロンボーンの演奏には思い入れがあります。大学時代からオーケストラでの演奏をしており、現在も市民団体の一員として年2回の定期演奏会に参加しています。それぞれの役割をきちんとこなした上で一つのものを大人数(ときには100人規模!)で作っていくのはこの上ない喜びです。
座右の銘は、先を読み、未来を切り拓く方法の極意を示す将棋の格言「三手の読み」。自分、相手、自分の立場で三手先まで読む・・・これは仕事だけではなく、日常生活でも応用できると思います。

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