Workstyle

研究開発
M.F

2017年入社 自然科学研究科 分子科学専攻修了
DOWAエレクトロニクス株式会社
電子材料研究所

電子材料

※所属は取材当時のものです

01志望動機

建設的なディスカッションができた他社にない面接

大学院では超電導に関する研究をしていましたが、その分野にこだわることなく、製品開発や商品開発などのモノづくりができる会社であること、楽しみながら働ける会社であることの2点を軸に就職活動をしていました。 実は当初、DOWAは第一志望ではなく、そもそも名前も知りませんでした(笑)。大阪で別の会社の説明会に出る予定があり、空き時間に近くで開催していたDOWAの説明会をふと覗いたことがエントリーのきっかけです。説明会や面接などを通じて、楽しそうに仕事をしているとの印象を持ちました。また、私の研究についての質問も建設的で「なるほど!」と思わず自身の試験に反映させたくなるようなディスカッションができました。そこでこの人たちと一緒に働きたいという思いが募り、入社を決めました。

02これまでのキャリアパス

2017年4月~
4月から1か月半、研修センターで新入社員研修に参加。アウトプットを中心とした研修で仕事の進め方や他者との関わり方を学ぶ。研修後は同期と毎日東京で遊ぶなどメリハリのある研修期間を過ごす。
2017年6月~
DOWAエレクトロニクス 電子材料研究所に配属。現場研修。操業オペレータとして銀粉製造業務に携わる。電子材料研究所で開発した銀粉の中でも、生産性が良いものや、オペレータとして扱いづらいもの(掃除が大変など)があること、また製造設備の特徴などを実物スケールで学ぶ。
2018年1月~
DOWAエレクトロニクス 電子材料研究所 湿式グループ。化学や金属の知識を取り入れながら、太陽電池用の新規銀粉を開発。年2件程度のペースで、特許出願もする。

03現在の仕事

太陽電池用銀ペーストの
「ピール強度」改善に成功

太陽電池の電極用銀粉として「電極が剥がれにくくなる銀粉」を開発しています。太陽電池はシリコン基板の上に銀ペースト(銀粉+溶剤+ガラス)を印刷し、これを焼成することで、軟化したガラスを介して基板と電極がくっつきます。この「くっつく力」は「ピール強度」と呼ばれています。「ピール強度」が弱いと電極が剥がれてしまい、太陽電池を製造するお客様の工場での生産性が下がってしまうのです。そこで、ガラスの特性を変える力を持つ金属酸化物を銀粉にコーティングし、ガラスが基板と電極の間に集まりやすくなるように設計しました。これにより、社内評価では「ピール強度」に改善がみられています。 「ピール強度」の改善は、関係する因子が多く、難しい挑戦でしたが、自分の予想通りの効果が確認できたので嬉しさもひとしおです! ただし、まだ課題は残っているので、その解決に向けて取り組んでいるところです。

04仕事のやりがい

評価法や排水処理に関して、
他部署の力を借りた

銀粉の周囲を別の金属でコーティングする特殊な銀粉を設計したのですが、評価法や排水処理に関して検討項目が多く大変でした。評価に関しては研究所内の評価グループやDOWAテクノロジーの評価担当の方とも綿密に話し合って、必要な情報を得ていきました。また、排水に関しては、現場の排水処理グループと話し合いの場を持ち、懸念点の確認や廃液評価についての新しい知見を得ました。さまざまな部署の方の協力をいただきながら、開発品を形にしていく作業には、とてもやりがいを感じています。

05キャリア像

最終製品やお客様、
市場について情報収集したい

開発テーマは、主にお客様のニーズに応える形で決めていますが、将来的には、こちらから 潜在的ニーズを見つけ出して提案できるようになりたいと考えています。 そのためには化学の知識だけでなく、最終製品の知識やお客様の会社について、さらには市場の情報などの「社外の情報」を得る必要があります。今後は社内で完結する仕事だけでなく、製品提案や展示会などへ出向いて社外との関わりを持ち、知識⇔製品⇔お客様⇔ニーズ⇔アイデアを有機的に結ぶことができる人材になりたいと考えています。

06学生に伝えたいこと

若手も臆することなくディスカッションに参加できる

入社数年の若手でも、臆することなくディスカッションに参加でき、根拠を持ってやりたいと言えば、任せてくれる会社です。大きな会社ではないので、テーマごとの人数はそこまで多くなく、一人ひとりの裁量が大きいところも魅力的。ただし、それだけ責任が大きいともいえます。 明るい人、落ち着いた人、論理的な人、行動力がある人、いろいろな人がいます。ただ、共通しているのは、何かに熱中している、というタイプの人が多いことです。 私は理学系の出身で化学や統計解析は得意ですが、流体工学など工学系の知識はあまりありません。周りには工学に強い社員もいて、それぞれ得意分野が異なりお互いに補い合って、刺激を与え合いながら成長していける環境です。

07ある1日のスケジュール

8:30
出社。メールチェック、To Doリストのチェック
9:00
試験準備。チェックシートの作成、設備・薬品準備、事前KY(危険予知)
10:30
試験。ビーカーで銀粉合成
12:00
昼食。事務所でランチ。先輩と雑談したりお昼寝したり
13:00
データ整理。試験のデータまとめと解析
16:30
明日の試験準備。他社との打ち合わせ資料の作成・今後の試験内容決定
17:30
退社。大学時代の友達とオンライン飲み会。おつまみの買い出し

08モットー・趣味・OFFタイム

将来やりたい仕事を考え、英会話を勉強

お客様は海外の企業が多いので、英会話の勉強中です。将来的にお客様とコミュニケーションを深めて、潜在的ニーズを探る仕事をしたいので、語学力は必須だと思うからです。
最近、PCの自作に初めて挑戦したのですが、意外に楽しく、さらにカスタマイズを考えているところ。新型コロナウイルスの問題が起きる前は、同期の仲間と一緒にスポーツジムで汗を流していました。また、マンガも好きで、よく読んでいます。
開発の仕事は、実験に失敗することが多く、公私でメリハリを付けることが大切です。オフタイムは、あえて頭の中をカラッポにする時間も持つようにしています。

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