1884年の創業以来、鉱山・製錬から、環境・リサイクル、電子材料、金属加工、熱処理まで、広範なフィールドで事業を展開するDOWAグループ。これまでも、これからも、 資源循環型社会の理念に基づき、社会にとって不可欠な非鉄金属を供給し続けます。そんなDOWAにまつわるキーワードや数字を紹介します。
一目瞭然、DOWAにまつわるキーワードと数字
1884年の創業以来、鉱山・製錬から、環境・リサイクル、電子材料、金属加工、熱処理まで、広範なフィールドで事業を展開するDOWAグループ。これまでも、これからも、 資源循環型社会の理念に基づき、社会にとって不可欠な非鉄金属を供給し続けます。そんなDOWAにまつわるキーワードや数字を紹介します。
かつてDOWA発祥の地である小坂鉱山で採掘された黒鉱。その正体は、金、銀、銅などの有価金属を豊富に含む一方、不純物も多く処理が困難な鉱石でした。当時の技術者たちは、無価値とも見られていた黒鉱から、有価金属を回収する技術を確立。当時の常識を覆す形で、社会の発展に不可欠な非鉄金属を世に送り始めました。この技術基盤が現在のDOWAの技術を支えています。
DOWAでは、黒鉱の製錬によって培われた独自の技術・ノウハウを駆使して、今や他では類を見ないほどの種類の有価金属を余すことなく回収しています。その技術によって、鉱石だけでなく、リサイクル原料・製錬残渣などの多種多様な原料から効率よく有価金属を回収することを可能にしています。
「ゼロエミッション」とは、廃棄物の排出をゼロにすること。日本最大の亜鉛製錬所であるDOWAグループの秋田製錬では、世界に数ある製錬所のなかで唯一「ヘマタイト法」を採用しています。ヘマタイト法は世界でも群を抜いた有価金属の回収率を誇ると共に廃棄物を排出しない技術として世界的な評価を得ており、環境負荷の抑制に貢献しています。
希少性が高い金属で「産業のビタミン」とも呼ばれ、現代の生活には欠かせないレアメタル。単体で使われることは少なく、他の金属やレアメタル同士を合わせることで、性能が発揮されることが多いです。DOWAでは電子部品に使用されるインジウムに関して、国内で唯一、鉱石からの回収に成功。半導体材料である高純度ガリウムでは世界トップシェアの販売を誇っています。最先端のエレクトロニクス分野の発展をDOWAのレアメタルが支えているのです。
1970年代からいち早く環境・リサイクル事業に取り組み、資源循環型社会の構築に貢献してきました。鉱山開発・製錬や、素材の高付加価値化を進め、さらには、さまざまな製品に使われ廃棄された後も、有価な金属を回収するリサイクルを手がけています。廃棄物の無害化、減容化にも取り組み、広く持続可能な社会の実現に向け「資源循環型事業」に取り組んでいるのがDOWAです。
LEDを用いた各種光センサは小型、省電力、長寿命などの特長があります。波長帯800nm~2,000nmの近赤外光は、生体への透過性が高いことから、農作物や食品の分析、医療やヘルスケア分野への応用が期待されています。DOWAでは、中心波長1,300nm帯において、世界トップクラスの6.8mWの出力となる近赤外LEDチップの開発に成功しました。
ニッチとは、他社が手を出さないような領域のこと。DOWAは他社がまねできないような、技術力の高いモノを提供することで、先駆的に市場を開拓してきました。例えば、半導体材料になる「高純度ガリウム」や太陽電池に使われる「銀粉」などは国内外でトップシェアであり、廃棄物処理、白金族リサイクルは国内最大規模で展開しています。
DOWAグループは100拠点以上で構成され、国内だけでなく、北中米や欧州、中国や東南アジアに事業展開しています。熱処理事業では、米国を皮切りに、タイ、中国、インド、インドネシア、メキシコと順次ネットワークを拡大。特にインドでは、同国の主要な自動車生産エリアに拠点を有し、日系から欧米系まで幅広い顧客に迅速な対応を実現しています。また環境・リサイクル事業ではアジアNo.1を目指して、積極的にグローバル化を図っています。