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Industry Reseach 業界研究

普段馴染みがなくイメージしづらい非鉄金属業界の
ポイントを分かりやすく紹介します。

Industry Reseach

非鉄金属とは?

  • 非鉄金属とは、アルミニウムや銅、亜鉛、金、銀、レアメタルなど鉄以外すべての金属の総称です。鉄の生産量が圧倒的に多いため、「非」鉄金属と呼ばれ、影に隠れがちです。しかし、鉄と比べ大量に使われることはありませんが、それぞれが強い個性を持っています。さらには、非鉄金属同士を組み合わせることで無限の可能性が産み出され、社会・産業を発展させています。また、非鉄金属は大きく4つの種類に分類されます。
  • 非鉄金属とは?

非鉄金属はどこで使われている?

  • 社会・産業に関わる幅広い分野で使われています。
    非鉄金属はそれぞれが「電気を通す」、「錆びにくい」、「加工がしやすい」などの強い個性を持っています。例えば「電気を通す」という個性が、自動車・鉄道、タッチパネルをはじめとした情報通信機器、医療・ヘルスケア機器、太陽光発電などの環境・エネルギー分野でも使われています。一つひとつの個性や強みに応じて、あらゆる場面で活躍しています。実は世界で使われている非鉄金属材料は約4万種類あるともいわれています。
  • 非鉄金属はどこで使われている?

非鉄金属と鉱山開発

  • 非鉄金属を世に送りだすためには、原料となる鉱石やそのための鉱山開発が欠かせません。非鉄金属の消費量は、経済発展と共に急速に伸びています。例えば銅地金の消費量は、2000年と比較して2011年には22%増の1,947万㌧(ロンドン金属取引所資料より)。一方、資源国の情勢不安や新興国の台頭による資源獲得競争も激化しています。鉱石を輸入に頼っている日本にとっては、安定的な資源確保が社会的な課題となっています。
  • 非鉄金属と鉱山開発

鉱石の可採年数と持続可能性

  • 鉱石の埋蔵量は有限であり、可採年数は限られています。日本では家電製品などの中に含まれている有用な非鉄金属を鉱山に見立てた「都市鉱山」が注目されています。持続可能な社会を実現するためには、このような非鉄金属の有効活用や循環が不可欠です。DOWAでは、創業以来培ってきた鉱石からの非鉄金属の回収技術をベースに、世の中に先駆けて都市鉱山の活用に向け動き出していました。2008年には秋田県小坂町にTSL炉と呼ばれるリサイクル原料の処理に対応した炉を本格稼働させました。使用済み携帯電話や家電のプリント基板などのリサイクル原料から金や銀などの貴金属やセレン、アンチモン、ビスマスなどのレアメタルなど、20種類以上の元素を回収し、資源循環型社会の構築に貢献しています。
  • 鉱石の可採年数とサステイナビリティー(持続可能性)

DOWAグループのポジションと社会的役割

  • 鉱山・製錬会社として創業したDOWAは、近代化に伴う経済発展を非鉄金属の分野で支えてきました。その後も、培ってきた非鉄金属に関わる技術と経験が活きる新たな事業分野へ展開し、成長を続けています。現在、非鉄金属の総合メーカーとして、金属の生産、高付加価値化、再生・資源化、廃棄物の無害化といった世界に類のない資源循環型ビジネスモデルで注目されています。引き続き事業基盤の強化を図るとともに、さらなる成長を目指し、「自動車」、「情報通信」、「環境・エネルギー」および「医療・ヘルスケア」の各分野への積極的な展開を図っていきます。
  • DOWAグループのポジションと社会的役割