Metal Processing

Metal Processing

金属加工

金属加工部門は、自動車や情報機器向けを中心に、合金制御技術、めっき成膜・複合化技術、接合技術に基づく高特性な銅合金やめっき品、金属-セラミックス基板を供給しています。

コア技術

銅合金加工技術

  • 組成・組織制御
    • 集合組織制御、析出物制御を行うことにより、先端市場(車載、高速通信、ウェアラブル)で要求される特性を満足する銅合金材料開発
  • 精密圧延・板形状制御
    • 自動運転やスマート社会を構築する移動体通信などでは、構成部品の小型化が加速している。材料の板厚も非常に薄くなっており(<100μm)、高い精度で板厚や形状を作り込んでいくことが要求される。精密圧延技術、形状矯正技術等、最新の制御技術を導入

表面処理技術(銅合金、めっき品)

  • Snめっき
    • 車載用グローバルスタンダード材のNB-109に加え、優れた接触信頼性、低挿入力を達成したSTAR(Super Thin Advanced Reflow)めっきを開発しており、その性能は非常に高く評価されている
  • 銀-グラファイト複合めっき
    • EV用の充電端子は大電流、低電気抵抗、挿抜耐久性、耐食性が求められ、新Ag-グラファイト複合めっき( SilC plating®)を開発
    • SilC plating®は皮膜中にグラファイトを複合化させ、挿抜時に生じるAg特有の凝着摩耗を抑制した新しいめっき
  • めっき膜結晶制御技術
    高硬度Agめっき・低硬度Agめっき
    • Agめっき膜の結晶状態を制御することで、各種機能向上を実現
    • 自動車のニーズに適合しためっき膜を開発
  • 微細めっき加工技術
    Auスポットめっき
    • 極めて高い精度でエリアを限定したAuめっき技術

接合技術

  • ろう材接合技術
    • ろう材開発、金属-セラミックス接合技術による低熱抵抗、耐ヒートサイクル性等に優れた接合基板
    • パワーモジュールの将来ニーズに対応した接合基板設計と接合技術開発
  • 溶湯接合技術
    • 接合欠陥が少なく強度・放熱性が高いアルミ溶湯接合による新接合法を開発
    • アルミ回路、セラミックス、ベース、放熱フィンを一体で形成したオンリーワン製品「アルミベース一体型基板」を開発

回路形成・実装技術

  • エッチング技術
    • 精密エッチングによる回路形成技術
    • 耐ヒートサイクル性等に優れた形状制御技術
  • 表面処理技術
    • めっき性、ボンディング性に優れた表面制御技術
    • 銀シンタリング向け部分めっき技術

コア技術の活用事例

  • 組成・組織制御技術
    代表的なプロセス
    技術の特徴(差別化ポイント)
    • 溶解鋳造:組成制御、不純物混入防止、偏析防止
    • 熱間圧延:析出物分布制御、動的再結晶、板形状制御
    • 冷間圧延:結晶粒&方位制御、板厚制御、板形状制御
    • 熱処理:結晶粒&方位制御、析出物&残留固溶元素分布制御
    Cu合金中の超微細析出物
  • 精密圧延・板形状制御技術
    代表的なプロセス
    技術の特徴(差別化ポイント)
    • 冷間圧延:板厚制御、板形状制御、表面粗さ制御
    • 形状矯正:面内伸び差制御、残留応力制御
    • 歪取り焼鈍:面内伸び差制御、残留応力制御
    20段圧延機
  • リフローSnめっき技術
    代表的なプロセス
    技術の特徴(差別化ポイント)
    • 前処理:素材表面の汚れ、酸化物除去のための液選定、液管理
    • Snめっき工程:電流分布制御、液撹拌制御
    • リフロー工程:残留応力除去、拡散層制御、温度分布制御
    めっき後の製品
  • 銀-グラファイト複合めっき技術
    代表的なプロセス
    技術の特徴(差別化ポイント)
    • 前処理技術
    • 下地めっき工程:電流分布制御、液撹拌制御
    • 銀-グラファイト複合めっき工程:電流分布制御、液撹拌制御、グラファイトの均一分散
    銀-グラファイト複合めっき
  • めっき膜結晶制御技術
    代表的なプロセス
    技術の特徴(差別化ポイント)
    • Agめっきの組織を制御することで、高硬度と低硬度の作り分けが可能
    • 用途に応じた耐摩耗性、耐熱性を実現
  • 接合技術
    代表的プロセス:ろう接接合技術
    技術の特徴(差別化ポイント)
    • ろう材組成、ろう材製造プロセス、ろう材塗布プロセス、接合温度、接合雰囲気の最適化による特性(接合強度等)の向上
  • 回路形成技術
    代表的なプロセス:マスキング・エッチング技術
    技術の特徴(差別化ポイント)
    • マスキング材、マスキング塗布プロセス、エッチング液組成、エッチングプロセス、エッチング条件、マスキング剥離プロセスの最適化により精度の高い回路を形成
  • 表面処理技術
    代表的なプロセス:めっき技術
    技術の特徴(差別化ポイント)
    • めっきプロセス 、めっき液組成、めっき条件の最適化により耐環境性を向上
    • 銀シンタリングにマッチした部分めっきを開発
    Cu-AlN基板