めっき事業概要
貴金属めっきを中心としためっき加工事業
電子部品の接点には、信頼性や耐久性などを向上させるためにめっき加工を施すことが広く普及しています。当社はそれら電子部品用途の条材にめっき加工を施す事業を行っております。金(Au)や銀(Ag)の貴金属めっきを中心に、錫(Sn)やニッケル(Ni)等様々なめっき種に対応しています。
主な用途
当社のめっき加工品は主に車載部品に使用されています。
近年自動車の電装化は著しく、めっき加工が施された車載部品の需要は年々増加傾向にあります。車載用途はその性質上高い品質水準を求められますが、当社はお客様より品質面や価格面において高い評価をいただいております。
特に車載用銀(Ag)めっき、高圧端子用銀(Ag)めっきでは国内トップシェア、センサーターミナル用金(Au)めっきやPCB端子用錫(Sn)めっきでも高いシェアを誇ります。
当社のめっき品は自動車の安全や性能向上に貢献しています。
製品事例
下記部品の接点部に使用されております。
めっき種別の特徴
めっき種 | 特徴 | 用途 |
金(Au) | ・化学的安定性(耐腐食性) ・高い導電性 |
金(Au)の耐腐食性を活かし、自動車のエンジン回りやエアバッグ部品など重要部品に多く使用されています。 |
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銀(Ag) | ・高い導電性 | 銀(Ag)の導電性を活かし、自動車のスイッチ部分に多く使用されています。近年ではEV等の高圧コネクタにも採用されています。 |
めっき加工方式
めっき加工の方式は様々ありますが、当社ではフープめっき方式を採用しています。
フープめっきは大量生産、品質安定性に優れためっき手法です。
フープめっき方式
※当社でめっき加工が可能な素材は、銅材や銅合金材等のコイル材、打ち抜き材(プレス済フープ材)等です。
自社材に限らず各社の様々な素材にめっき加工いたします。そのほか詳細についてはお問い合わせください。
組織図
めっき事業の沿革
1884年 |
藤田組(現DOWAグループ)が明治政府から小坂鉱山の払い下げを受け、非鉄金属の鉱山・製錬会社として創業。 DOWAグループは130年を超える歴史の中で、時代のニーズに合わせ自らの事業を変革、発展させてきました。現在は、5つのコア事業による循環型ビジネスモデルを構築し、世界でも類を見ない、廃棄物の適正処理と金属リサイクルを融合した製錬・リサイクル複合コンビナート機能や、高機能な素材や技術・サービスを提供し、数多くのニッチトップ製品を保有するなどの強みを有し、グローバルに事業を展開しています。 |
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1945年 | 商号を同和鉱業株式会社に変更。 |
1947年 | 横沢化学工業株式会社、設立。貴金属化成品の製造販売を開始。 |
1973年 | 横沢化学工業㈱、同和鉱業㈱の関連会社となる。 |
1982年 | 横沢化学工業㈱、商号を同和ケミカル㈱に変更。 |
1987年 |
同和ケミカル㈱、同和鉱業㈱に営業権を譲渡。 同和ケミカル㈱にて、銀(Ag)めっき加工を開始。 |
1997年 |
同和ケミカル㈱、商号を同和ハイテック株式会社に変更。 貴金属めっきの研究開発拠点として、同和鉱業㈱電子材料研究所(現DOWAメタルテック 本庄技術センター)設立 |
2006年 |
同和鉱業㈱、商号をDOWAホールディングス株式会社に変更、本社を移転。 持株会社制に移行し、 金属加工事業を行うDOWA メタルテック株式会社を設立。 同和ハイテック株式会社、商号をDOWAハイテック株式会社に変更。 電子材料研究所から分離する形で金属材料研究所(現在の本庄技術センター)を設立 タイにおける製造販売拠点、DOWA METALTECH (THAILAND) CO., LTD.を設立 |
2007年 | DOWAハイテック㈱内に、めっき加工専用工場(M棟)を増設。 |
2016年 | メキシコにおける製造販売拠点、DOWA METALTECH MEXICO, S.A. de C.V. を設立。 |
2019年 | タイにおける2つ目の製造販売拠点、DOWA METALTECH CHONBURI CO.,LTD.を設立。 |
2023年 | DOWAハイテック㈱内に、めっき加工専用工場(P棟)を増設予定。 |