表面分析の仕事とは
電子顕微鏡を用いて現象を解明することで、
現場の問題解決や研究開発推進を支援する仕事。
私が担当する分析業務は、主に金属などを電子顕微鏡で調べる表面分析です。
グループ各社からあらゆる分析依頼が舞い込みます。問題の出た製造品の原因特定、研究開発部門からは入手したサンプルを調べて欲しいとか、また製造現場からは故障した設備の部品を切り取り取って持って来られ原因を調べて欲しい...など、ほんとうに色々ですね。
具体的な例としては、製品から微量の異物などの不純物が見つかり、その組成を解析してどの工程で付着したものかを調べます。分析によって明確な答えを出せることが、この仕事の面白さです。結果次第で大金が動く場合もありますから、ケースによっては複数の分析方法を駆使して確実に証明します。
そのような日常業務と平行して、分析設備の改善や、分析業務の効率化にも取り組んでいます。
西部テクノセンターに異動して最初に手掛けたのは、装置更新と自動化の推進でした。主要評価装置の老朽化が進んでいまして、突然故障し修理も不可能で分析操業がストップしてしまう可能性のある状況でした。関係各所へ状況説明し、新装置導入の意思統一、装置選定と導入を行いました。導入後は製造や研究各所と連携し、新装置への移行を主導しました。同時に自動化設備も導入し、これまで手作業で行っていた工程を自動化し労働生産性を向上させました。