ここは、ものづくりの最上流。
自分が発見し、立ち上げた鉱山から、
世界中が待つ価値ある素材を供給したい。
梅田 隼人 Hayato Umeda
精錬
2014年入社 環境学研究科 地球環境科学専攻修了
MINERA TIZAPA, S.A. DE C.V.
まだ息子はハイハイをはじめたばかりですが、将来は少年野球のコーチになって我が子に野球を教えたい!まあ、強要するつもりはありませんが…。座右の銘は「雨だれ石を穿つ」で、何事にも根気強く取り組みます。
Career path
2014年5月〜
DOWAエコシステム(株)ジオテック事業部の営業部に配属。
有害物質が使用されていた工場用地にて土壌や地下水への環境影響を評価する調査グループで現場管理や行政折衝の業務を担当。
2014年10月〜
エコシステム花岡(株)へ異動。土壌リサイクル課に配属。
過去の鉱山設備を利用した、汚染土壌の浄化処理を実施する工場において、受入土壌の評価ならびに浄化処理方法の検討、処理後土壌の品質管理に加え、新規プロセスの建設プロジェクトにも参加。
2015年5月〜
DOWAメタルマイン(株)に異動。
資源・原料部というこれまでとは違う領域に所属し、製錬の原料となる精鉱(鉱石の有価部を濃集させたもの)の安定的な調達先確保のため、自社鉱山の開発業務に従事。専門分野の地質学に加え、経済学などの幅広い知識も求められるため、実務を通しての勉強や各国の鉱山を訪問して鉱山業務を肌で感じる。
2017年4月〜
DOWAが39%の権益を保有する、メキシコTizapa鉱山の探査技術者として出向。
鉱山の肝である鉱量計算に必要なデータの収集及び解析を行い、計算と実際の採掘物に差異が生じていないか確認するなどの鉱山業務に従事する傍ら、スペイン語の勉強にも励む。
現在の仕事
どこに、どのような鉱石が眠っているのか。
調査し計算するのが私の役目。
私たちがTizapa鉱山で採掘・生産しているのは各地金の原料となる精鉱です。近年、中国をはじめとした新興国の発展によって、金属資源の獲得競争は激化の一途をたどっています。そうしたマーケット環境の中でも、DOWAは権益を持つTizapa鉱山から優先的に精鉱を購入できるため、亜鉛製錬所であるグループ会社の秋田製錬に安定的に精鉱を供給できる体制になっています。その鉱山の中で、採掘場所の地質マッピングやボーリングによって取り出された岩石などの限られた情報から、どこに鉱石が存在するのかを探査し、含有する金属量を計算するのが私の役目。石油燃料などと同じように、鉱石は有限の消耗資産です。掘り尽くせば鉱山は閉山になる。閉山までの期間を可能な限り伸ばすために、まだ知られていない鉱体を探すことも重要なミッションです。
仕事の醍醐味
すべてのものづくりには、素材が不可欠。その最上流に私はいる。
日本は言わずと知れた世界有数の自動車産業国です。また、最先端の電子製品が数多く生産されている国でもあります。そうした最終製品や部品は世の中からも関心が高く、認知もされています。しかし、すべてのものづくりは素材がなければ成立しません。DOWAが生産している種々の金属は、それ自体が表舞台で大きく取り上げられることは稀ですが、その素材がなければ困る業界も多いのです。私が担っている仕事は、その素材生産の最上流とも言うべき工程です。自分の責務を果たすことは、素材を日本に安定供給することと同義だと私は思っています。日本の産業を陰で支えているという自負を持ちながら、日々の業務に取り組んでいます。
最大のチャレンジテーマ
新たな鉱床を見つけ、鉱山を立ち上げる。それが地質屋としての最大の目標。
地質屋としての最大の目標は、何と言っても新規の鉱山が立ち上がるだけの鉱床を発見することです。現在は鉱床発見のための基礎知識を習得している最中です。そこでは地質学、鉱床学の知識だけでなく、現地のステークホルダーとの良好なコミュニケーションと、それを可能にする語学力も必須。当たり前ですが、鉱山は好きなところに自由につくれるわけではなく、鉱床がある場所にしか建設ができません。有望な場所を多く抱えているのがスペイン語圏ということもあり、将来を見据えて、不自由なく業務に邁進できるレベルを目指してスペイン語も継続的に学習しています。現在、DOWAではTizapa鉱山と同じメキシコ国内において、Los Gatos鉱山の立ち上げプロジェクトを進行させています。現在Tizapa鉱山で学んでいることを次なるプロジェクトに生かすこと、そして、自分の中に「鉱山とは何か」という視座を蓄積させていきたいと思っています。
私のオフ
日本で簡単に手に入るものが、まったく手に入らない。
手作りで子育てを実践中。
メキシコには妻と子供も連れてきており、特に子育てをする上で、異国という環境の難しさを痛感しています。日本で簡単に手に入るものでも、メキシコではなかなか手に入りません。別の何かで代用できないかと、頭を悩ませる毎日です。ちょうど最近、子どもがハイハイをし始めた時期で、安全策としてキッチンにベビーゲートを設置しようと思ったのですが、首都であるメキシコシティでも売っておらず、DIYでつくることにしました。異国での生活は、日本のスタンダードが通用しないことに直面する機会も多く、柔軟に考えなければ立ち行きません。気をつけているのは、相手のスタンダードに反するような行動をとらないようにすること。現地スタッフと一緒に外出をしたり、彼らが開催するパーティに参加したりと、メキシコの風土を吸収する時間も確保しています。
学生の皆さんへ
好きだから続けられる。天職はきっと誰にでもあると思う。
技術職として働くには、基礎的なデータの収集をはじめ、周辺分野の知識を習得するための地道な努力も必要になってきます。飽きっぽい私は、時折投げ出したくなることもありますが、それでもこの仕事を続けているのは純粋に地質学・鉱床学という分野に興味があるから。やりたいと思える仕事こそが皆さんにとっての天職だと思うので、納得がいくまでとことん探してみてください。DOWAは少数精鋭を掲げているだけあって、いろいろな機会を与えてくれる会社です。「チャレンジしてみろ」とよく言われるのですが、その時に実現には何が必要か、失敗した際にはなぜ失敗したのかを考えることで、多くのことを学んでこれたと思います。また、技術者は現場で経験を積んでこそ。若手のうちに海外の現場で経験が積めている点は、将来の自分にとっての大きな武器になるだろうと思います。DOWAは仕事を通じての学びが多い職場だと思いますよ。
  • 出社

  • 昨日の採掘状況を確認し、本日の作業内容を打ち合わせ。
    現場スタッフとのやりとりはスペイン語だが、身振り手振りや図を使うことも

  • 地表下500mまで入坑し、地質のマッピング作業。
    ランプのみの暗がりでも正確にデータを記録。
    深い場所では地表下750mまで下ることも

  • 昼食

  • マッピング内容のデジタル化

  • 次回採掘予定場所の金属含有量を計算。
    過去の鉱石品位や位置のデータをもとに統計的に解析

  • 退社

同じ事業に所属する社員

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